北京でいただいた教育相談10 うちの子は中学2年生です。
2013年10月17日
うちの子は中学2年です。もうすぐ受験生になるというのに、志望校もありません。こんなことで大丈夫なのか、とても心配です。
大丈夫! 結論から言ってしまえば、今から志望校を選び始めても全く問題ありません。中2ですと、もうすでに確固とした志望校のある子もいますが、まだ「わからない」子のほうが多い印象です。
しかしながら、志望校選びをお子さま任せにしてしまってはいけません。なにも情報がない状態でお子さまに「志望校を選びなさい」と言っても、無理なものです。まずは、お父さまお母さまが、お子さまに「行かせたい学校」を考えてください。海外にお住まいですと、どうしても学校見学や説明会などへの参加機会は限られますから、遅いよりは早いほうがいいです。時期的にそろそろ、志望校候補となる学校をピックアップしてみてはいかがでしょうか。
学校選びのポイント(例えば、大学から)
- お子さまの将来の夢やあこがれている職業がある場合、その夢の実現に役立つ大学の学部から考えていく。ない場合は、お子さまが「やってみたい」と思える勉強のジャンルは何か
- 大学は国立か私立か、日本の大学か海外の大学か、女子なら四大か短大か、など基本的な方針を決める
- 高校は大学附属か進学校か。男子校/女子校か共学か、公立か私立か。これも、基本的な方針を決める。進学したい大学に附属の高校があれば、最近は高-大連携の学習を充実させている学校も多い
- 大学附属なら進学状況(進学率や、どの程度希望の学部に入れるか)を、進学校なら希望する大学の合格状況を確認する
ほかにもさまざまなポイントがあります(教育方針、校風、コース、カリキュラム、クラス編成、立地、部活、寮の有無、学費などなど)が、いずれにせよ、お子さまが16~18歳という多感な時期を過ごす大切な場所になりますから、ぜひたくさん見比べて、慎重に考えていただきたいと思います。
さて、お父さまお母さまがピックアップした5~6の学校を、お子さまといっしょに、インターネットや受験誌等で情報収集してください。学校の先生や塾の先生に聞いてみるのもいいでしょう。「この学校に行きたい」となれば、自分の実力に相応の学校なのかも気になるはずですから、相談してください。その後は学習への取り組みも前向きになると思われます。
そして、学校の冬休みや春休みに一時帰国する際、ぜひ学校を見に行ってください。以前の記事でも書きましたが、海外生の場合、説明会日程以外でも希望日に見学など対応してくれる学校が多くあります。まずはメールでお問い合わせいただくのがよいと思います。
これを機にお子さまの勉強に対するモチベーションが向上するといいですね。