先生からのメッセージ

早川千信先生

2009年7月22日

モントリオールとチャリンコ旅行 ☆その3☆(前回の続き) Yちゃんと一緒にいたのはYちゃんのボーイフレンドのCだった。Yちゃんはとっても申し訳なさそうな顔で私に謝った。Yちゃんをこよなく愛していたCは外国人の女の子だけで自転車旅行なんて危険だと過剰な心配をして大反対。(確かに今、旅路を思い返すと少し無鉄砲だったなと反省…)どうやら直前まで“ついて来るな!!”、“一緒じゃなかったら行くな!!”と大喧嘩をしていたようだ。そして、結果Yちゃんが折れてCがついてくることになったらしい。しかもわざわざ休暇を取って…はぁ。体力がなさそうでマイペースなCを連れて行くのかと思うと私はなんとなくがっかりしたものの、私に申し訳なさそうにしているYちゃんに対して逆に申し訳ない気持ちになり、気持ちを切り替えて3人でこの旅を楽しむことに決めた。 よし、じゃあ行くぞ!!とチャリンコで走り出して30分も経たないうちに早速Cの息が切れ始めた。勝手についてきたくせにもう弱音を吐き出したのだ。この時点で、私は最初の計画を諦めかけていた。また、日を改めてCなしでチャレンジすればいいや…と。とりあえず行けるとこまで行こうと。 私も始めは励ましたり、Cに合わせてゆっくり走ったりしていたものの、甘やかすのはよくないと思い(笑)、弱音ばかり吐くCと彼に付き合うYちゃんを容赦なくおいて行き、2人を尻目にマイペースで走り、木陰のある綺麗な川辺を見つけたらそこで休みつつ2人を待つということを繰り返した。 1日目の午前中はセントローレンス川沿いをのんびりペースで走り続け、道沿いに並ぶ木々に励まされながら、難なくクリア。心地よい風を感じながらただただ、旧市街地の天辺のシャトー・フロントナックに辿りつくことに期待を寄せて。(次号に続く)

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