「美術家の話」 松井 絵美先生
2007年9月10日
学生時代はイタリアの美術史を勉強していたので、毎回いろいろな美術家の話をしたいと思います。
芸術家なんて変人だ!って思う人が多いかもしれませんが、その通りです!奇想天外で面白い人たちばかりなんですよ。
例えばレオナルド・ダ・ヴィンチです。1500年ころに生きたこの人は、「ダ・ヴィンチコード」で一躍有名になりましたね。作品では、「モナ・リザ」や「最後の晩餐」を思い浮かべる人が多いかもしれません。実は彼、細かいことにうるさい性格で完璧主義、一つの作品に何年も何十年もかけたため、生涯でたったの十数点しか作品を残しませんでした。人間を描くときには病院に出かけて死体をデッサンし、さらに解剖までして骨や肉の付き方まで研究したそうです。また、特徴のある顔を好み、町へ出かけて行っては面白い顔の人を見つけ、嫌がるのを追い回してデッサンをしていました。
そして、もっとも興味深いのが鏡面文字です。彼の研究結果はすべて、鏡面文字‐鏡に映すことで正しい文字として読める逆さ文字‐で書いていたのです。どうしてなのか…?これは未だ謎につつまれているのです!
右の文字を鏡に映してみよう!