先生からのメッセージ

「人魂の話」 權正 俊幸 先生

2007年11月14日

みなさんは人魂を見たことがありますか。 人魂を科学的に考えると、生物の死体が分解して、骨の中に含まれる燐(リン)が空中に放たれ、自然発火して発光するものです。しかし、本当にそれだけでしょうか? 先生が小学生の頃、祖母が亡くなりました。祖母が住んでいた地域(山梨県)は昔から土葬の風習があり、祖母も土葬になりました(特例だったようで、たぶん日本で最後の土葬だったようです)。お墓は一つの山全体が巨大な墓地になっているところで、權正家のお墓はその山の頂上近くにあります。祖母のお墓を掘っているとき、突然土の中から頭蓋骨が掘り出され、「これがおまえのおじいさんだよ」と親類に言われたときはちょっとびっくりしたのを今でもよく覚えています。 祖母を土に埋め、帰ろうとしたときはもう日が暮れかかって薄暗くなっていました。お墓の建ち並ぶ山をゆっくりと下りていく途中、何気なく後ろを振り返ったとき先生は唖然としました。なんと青白く光りながらフワフワと飛んでいる人魂を見てしまったのです。「え!」とつい声を上げると、一緒にいた母が「おばあさんが見送ってくれているんだよ」とつぶやいたのです。先生は立ち止まってじっと人魂を見ていると、人魂はやがて木に当たってすっと消えてしまいました。 本当にあれは燐(リン)が燃えてただよっていただけなのでしょうか?

ページの先頭へ戻る