「サパの旅」 早川 千信 先生
2007年11月19日
私たちが住んでいる、アジア。それは世界で最も人口が多く、今最も活気にあふれています。しかし、私たちはそんなアジアのこと、ちゃんと知っているでしょうか。今月はベトナム「サパの旅」を紹介します。
私はたまたまハノイで泊まった宿のお姉さんのオススメで、山岳地帯のサパ村へホームステイしに行くことにしました。このサパ村は自然豊かでとても素晴らしいところ、絶対に行くべきよ!とお姉さんは教えてくれました。私はすぐに「行く!」と決めました。アジアの奥地、めったに行けるところではないですから!!
ベトナムの北部の中心都市、ハノイから夜行列車で12時間。初めて乗る外国の夜行列車に少しドキドキしましたが、同じ部屋のオランダ人老夫婦がとても優しく、お互いのいろいろな旅の話をしながら夜は更けていきました。
早朝、電車は終点の駅に到着。そこからバスで1時間くらい山を登り、村の入り口に到着しました。当日はあいにくの大雨…。夏なのに寒いくらいでした。
サパ村の女の子たちは民族衣装に身を包み、私を歓迎してくれました。この子達、なんと年齢が6~12歳くらい!「学校は?」と聞くと、今は収穫の時期で休みだとか。男の子は農作業、女の子は観光のお手伝い。そうやって家計を助けているのだそうです。なるほど、同じアジアでも国がちがえばいろいろな発見がありますね。実際、この子達は小学生で英語がペラペラでした!すごい!
実はここからが大変でした。ここは村の入り口。ホームステイ先の家まではなんと6時間ほど歩かなければならない、というのです。この雨の中、重いリュック(10kgぐらいある!)を背負い、土や岩だらけの山岳地帯を6時間、登ったり下ったり、延々と歩き続けるのでした。帰りもまたここを歩くのかと思うと来るんじゃなかった・・・と脳裏をかすめるのでした。(来月号に続く)
(先月のクイズの答えは「緑」でした。自然の緑が目立つように。バラガンらしいこだわりですね。)