先生からのメッセージ

大好物シリーズ 第3弾! 堤 政登 先生

2008年1月12日

“グラタン”。 このことばの響き、うっとりしますね…。えっ、先生だけ!?そんなことはないでしょう。グラタン(gratin)ということばはフランス語からきたことばだそうです。材料を耐熱性の器(今でいうグラタン皿ですね)に入れ、すりおろしたチーズ・パン粉などをふりかけ、天火でこんがりと色づくまで焼いた料理、のことです。ま、これは辞書に載っている感じの説明なので堅苦しく感じますね…(苦笑)。 子ども時代の先生は猫舌でした。熱いものを食べるのが苦手だったのですが、グラタンだけは熱くても何の抵抗もなく食べることができたのでした。なぜだか理由はまったくわかりません…。しかし、ものすごく熱くてグラタン皿の上でチーズがグツグツいっているのに、ほんと普通に食べていました。これにはうちの両親も驚いていました(先月書いた別の大好物・天津飯でも熱いと少しは冷まして食べないと無理だったのに…)。 では、次になぜグラタンが大好物になったかですが、はっきりとした理由はありませんでした。しかし先生の今の好きな食べものから考えてみると、どうやらチーズに理由があるらしいのです。あのチーズの溶けた香ばしい感じ…。想像するだけで、お腹がぐぅ~っと鳴り出してしまいそうです。 あ、そうそうグラタンに関するエピソードで忘れてならないのは………、思い出すだけで笑っちゃいます! あれは今から10年くらい前の話。神奈川県の藤沢というところのあるレストランで、先生がえびグラタンを注文して食べていたのです。その隣のテーブルには、小学校2~3年生の男の子がその子のお父さん・お母さんと一緒に食事に来て座っていました。そして先生の食べているえびグラタンに興味を持ったようでした。ちらちら見ているな、とは思いましたが、あまり気にせず食べていました。そして、クライマックス!――そのお店のえびグラタンに関して説明しますが、そのお店では、えびグラタンは普通のグラタン皿の上に、結構大きな焼き車えびが尾頭付きで乗せられているものです。――先生は、グラタン皿から尾頭付きの車えびを取り出して、食べたのです。ま、その子にとって、そこまでは普通の光景だったのでしょう。し、しかし、次の瞬間その男の子の顔から血の気が引いていったのです!それは先生がなにごともなかったようにえびの頭をぼりぼりと食べ始めたのを見たからでした。おそらくその男の子の(まだ短い)人生でえびの頭は食べないものと思っていたのでしょう。その瞬間の顔は今でも忘れられません…。そしてそれ以降、先生のほうを向かなくなってしまいました。 今改めて思うと、なんか悪いことしちゃったなぁ、と思います。 “その男の子の人生に幸あれ!”

ページの先頭へ戻る