先生からのメッセージ

大好物シリーズvol.3 松井 絵美 先生

2008年1月19日

子供のころから海が大好きなので、休みにはよく海へ出かけます。海水浴と言うよりはスキューバダイビング、サーフィンなどのマリンスポーツを楽しんでいます。意外!と思った人がいると思いますが、しっかりと日焼け止め対策を徹底しているので色が白いわけです。 ところで、こういったマリンスポーツを楽しんでいると、いろんな海の生き物に出会います。タコ、イカ、マグロ、フグなどの寿司ねたから、かわいいイルカ、時には、鋭い歯をむき出しにしたサメに遭遇することもあります。そんな時に思い出すのが、16世紀イタリア・ミラノのアルチンボルドという宮廷画家の描いた絵画です。 今回紹介する「水:四大元素」という絵は肖像画ですが、なんとすべて海の生き物を組み合わせて描かれているのです。エビやらアザラシやら62種類も描かれていて、とても気味が悪いです。興味深いことは確かですが、描かれた人が気の毒のですよね。 さて、なぜこんな変わった絵を描いたのでしょうか。もちろん、画家の趣味が大きな理由だと思いますが、この16世紀イタリアの「マニエリスム」という時代にもあったようです。社会的な混乱が多くあったこの時代は、画家の精神を不安定な状態にし、彼らが描く絵を非現実的で幻想的なものへと変化させたと言われています。 このほかにも花、動物、植物などのシリーズがありますので、興味を持った人はぜひインターネットで調べてみてください。

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