先生からのメッセージ

大好物シリーズvol.3 早川 千信 先生

2008年1月25日

(先月号の続き)村からの帰りは前日の天候がウソのように、快晴!晴れた風景は昨日とは全く違って、なんとも清々しい。 ガイドのお姉さんに町までの道のりを聞くと、『大体、山を4つか5つ越えるわ!』とにっこりされた。なぬっ!!と思ったが、天気がいい分、行きほどテンションは下がらない。 山を一つ登ったところで、はじめて見る風景に感動!!(前日は雨で全く景色が見えなかったので・・)辺り一面緑に広がる段々畑、滝や小川やつり橋、畑仕事をする人達、それを手伝う男の子達、民族衣装をきて物売りをする小さな女の子達、(サパでは男性と女性、仕事がはっきりと分かれています。男性は畑仕事、女性は家事、子供達もそれぞれ男女別れてお手伝いをします。)牛や、鶏や、豚、アヒル・・・・見るものすべてがサパの風景に溶け込んでいて、(前日は大変だったけど)本当に来てよかったと痛感しました。最後の休憩所では、この村を離れるのがなんだか寂しくなってしまいました。 サパのいなか独特のにおいと風景を今でもよく覚えています。そして強烈に印象に残っているのは最後の休憩所で出会ったよぼよぼでありながらも、なんとも堂々と寡黙に物づくり(多分、民族用品を作っていたのであろう)をしていた職人肌のおばあちゃん(写真:右)。(私はひそかに、彼女を『たくあんばあちゃん』を名付けた。)よぼよぼでありながらもあの存在感。あんな風にたくましく年をとりたいなぁ。

ページの先頭へ戻る