先生からのメッセージ

星 温美先生

2008年5月12日

私には絶対に訪れたい場所があります。 「赤毛のアン」の舞台となったカナダのプリンスエドワード島、ミーに会いに「ムーミン」がいるフィンランド、そして最近読んで面白かった「天使と悪魔」のイタリアとヴァチカン市国。 どれも本から由来しています。本を読む度に私の好奇心は刺激され、自分自身もその場面にいるかのように、ハラハラどきどきし、そして時には涙し、怒ったり、と本を読んでいると時間も現実も忘れてしまいます。 子どもの時は、そのスリル感が嫌で、主人公が危険な目にあうと、読んでいられなくなり、後ろのページで主人公が助かったということを確認してから、前のページを読んでいました・・・。今でもそういう衝動にかられますが、我慢して前からきちんと読むようにしています。 本を読むことにより、想像力や感情が豊かになったり、人生について考えさせられたり、いろんな言葉や知識を覚えることができます。しかし、もっと大事なのは、「他人の気持ちを分かるようになる」ことだと新聞の記事で目にしたことがあります。だから、小さな頃から絵本を子どもに読み聞かせることはとても大切なことなのです。 また、本を読んだ数だけ、自分の経験値が上がるような気がします。自分ではできない経験を本の世界で体験することができるからです。 最後に、私の泣ける一冊を紹介します。 重松清さんの「その日のまえに」という本です。「死」をテーマにさまざまな話が収められています。「今を精一杯生きよう」「友達や家族を大切にしよう」という気持ちにさせてくれる優しい本です。ぜひ、ハンカチを片手に読んでみてください。

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