先生からのメッセージ

北京でいただいた教育相談8 志望校の過去問題に取り組む

2012年8月29日

受験生の母親です。夏休みに一時帰国した際に、入試過去問題を購入しました。いつから、どのように進めていくのが効果的でしょうか。

 

早速9月より“過去問練習”を始めましょう。志望校の問題については、「いつでも100点が取れる」ように準備しておきたいものです。そのためにも、できるだけ早い時期から始める必要があります。

 

過去問練習の際に大切なポイントを3点挙げます。

 

最低でも3回は解く 1度解いただけで合格点に達することはなかなかありません。どの子もみな、志望校の問題を繰り返し練習することにより、実力と自信を身につけていきます。上記のように「いつでも100点が取れる」までの準備には、だいたい3回は繰り返し解く必要があると思われます。

 

実施時間を守って解く 時間配分を身につけるためにも、実施時間は守りましょう。

 

正答の理由を理解する 過去問を解き、採点をします。大事なのは得点が何点だったのではなく、その後です。 間違えた問題に対して「なぜ間違ったのか」を納得すること。正答および解説を読み、その理由をしっかりと理解することが大切です。 私たちは、問題を解く時間と同じ時間をこれに費やすよう、子どもたちに指導しています。

 

では、以上のポイントをふまえて実施計画を作るとします。

 

まず、1年分の練習に、[自分の受ける学校の入試科目数×2]時間が必要になります。 高校入試で英数国3科受験であれば、 合計6時間かかることになります。

 

これだけの長い時間を確保できるのは、学校が休みである土日ということになります。9月から1月までは22週ありますから、単純計算で土日の日数は44日。1年分の入試問題を3回繰り返すとなると、これを3で割って、1月まででだいたい15回分の入試練習ができることになります。以後の土日をフル活用して、志望校3校の入試過去問題を5年分ずつやるのが精一杯ということになります。

 

しっかり計画を立てて練習していくことが重要となります。保護者の方もしっかり受験生のお子様をフォロー&ケアしてあげてください。

ページの先頭へ戻る